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からずらしたものであ
り、山の位置は秘密鍵として用いられる。直観的には、平文
![$x¥in [0,1]$](specification-j-img2.png){kind=small}
に
対して、fan(x) (n は十分大きな整数) を暗号文としたいが、faは
二対一なのでこのままでは復号化が一意的に定義できない。そこで、平文空間、
暗号文空間、鍵空間、変換を離散化し、明示的に一対一写像を導く。この修正
された写像は、切り上げと切り捨てを用いて陽に書ける。また、オリジナルの
歪テント写像と比べて、計算時間の増加をおさえることができる。
また、力学系の理論を応用した理論解析(自己評価書参照)が可能であり、情報理論的 な暗号強度が保証される。反復回数は、それらの安全性解析に基いて決定され る。
、暗号文空間
、鍵空間
の位
数であり、
離散化変形テント写像
を以下のように定義する。
は集合の位数である。
は X に 全ての
の中
での FA(X) の昇順を対応させたものである。
もし
FA(X1) = FA(X2), X1 < A < X2 ならば
とする。
は
上で一対一である。
ＦＳ−ＣＥＳは暗号化器
,
は、それぞれ切り捨
て、切り上げを意味する。
鍵の値として、 A = 0.5M に非常に近い値
は用いない。これは、
この領域の A に対応する暗号化写像は、シフト写像に近い構造を持ち、それに起因して解
読される可能性があるからである。
反復回数として
が推奨される。この反復回数は、
理論解析(自己評価書参照)の結果をもとに定めている。