二項係数は、日本の初等教育では \({}_n\mathrm{C}_k\) のように表され、これは \(\dbinom{n}{k}\) に等しい。
\[ \dbinom{n}{0} = \dbinom{n}{n} = 1 \] \[ \dbinom{n}{k} = \dbinom{n-1}{k-1} + \dbinom{n-1}{k} \] 上式はパスカルの三角形の端がすべて \(1\) であることを表し、下式はそれ以外の\((n, k)\)の数がパスカルの三角形の一つ前の次数の左\((n-1, k-1)\)と右\((n-1, k)\)の数の和であることを表している。 \[ \dbinom{n}{k} = \dbinom{n}{n-k} \] 上式はパスカルの三角形が左右対称であることを表している。 \[ k\dbinom{n}{k} = n\dbinom{n-1}{k-1} \] 上式は\((n,k)\)の数の \(k\) 倍がパスカルの三角形の一つ前の次数の左\((n-1, k-1)\)の数の \(n\) 倍に等しいことを表している。 \[ \sum_{k=0}^n\dbinom{n}{k} = 2^n \] 上式はパスカルの三角形で各行における総和が \(2\) の整数冪であることを表している。
\[ \dbinom{n}{k} = \frac{n!}{k!(n-k)!} \] これを用いて、性質の式を確かめるとよい。