コンピュータの遍歴
このページでは筆者が使ってきたいろいろなコンピュータを紹介します。
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X1 … SHARP の初代 X1 です。中学3年のときに姉に買ってもらいました。このマシンが筆者のパソコンとの初めての出会いです。買ったときに
DenkiLand が付けてくれた「ボンバーマン」で遊び、その後、「XEVIOUS」などにはまったり、BASIC
をパソコン雑誌の見よう見まねで勉強しました。今思えば、他人のプログラムを自分の手で理解しながら打ち込むというのが、プログラミングの基礎を学ぶのに役だったのだと思います。
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X1turbo model 40 … これは高校のときに友達から安く譲ってもらいました。初代
X1 ではプログラムの保存や読み込みが音楽テープで遅かったので、2DD のフロッピーディスクが使える
X1 turbo でプログラミングの効率が格段にアップしました。その頃、「S-OS」
というタイニーなオペレーティングシステムがパソコン雑誌上で流行っており、それにはまりました。いろいろな言語が提供されてましたね。
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MZ-6500 … これは大学に入りたてのときにパソコン雑誌の「譲ります」のコーナーで、他の大学のどこかの研究室の人から安く購入したものです。このパソコンは
SHARP 製のビジネス用途のコンピュータですが、実は本体そのものを使うために手に入れたわけではありません。内蔵の
2HD フロッピーディスクドライブを X1 turbo から使うためです。その先輩からいろいろ教えてもらって、めでたく
X1 turbo に接続することが出来ました。配線が剥き出しになっている MZ-6500
が X1 turbo の外部装置に成り下がっている様は、さすがに哀れでしたが、OS
も何も無いので仕方ありません。
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PC-9801RA … これは親の仕事のために購入したものですが、ほとんど筆者が使ってました。しかし、ハードディスクが無く、フロッピーを入れ替えて
DOS や C 言語をやってました。その頃は、一太郎や Lotus1-2-3 がフロッピーベースで快適に使えました。現在では、ハードディスクも外付けで接続し、3.5
インチの 外付けフロッピーディスクドライブも付け、未だに現役 DOS マシンとして働いています。余生は
UNIX マシンとして送らせてあげたいと思っています。
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FM-R … これは自分のパソコンではなく、大学の授業と大学院のティーチングアシスタントで携わりました。まだ、DOS
が主体で使いにくい Windows3.1 を使わなかった頃です。授業では Fortran77
を教わり、大学院に入ってからは、TurboPascal を教えなくてはいけないので勉強しましたが、TurboC
の経験のおかげで苦労が無かったです。
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TERA DRIVE … SEGA の「MEGA DRIVE」が遊べる IBM 互換機で、日本語 IBM-DOS4
が標準添付されていました。PC-9801RA が自分の部屋には無かったので、どうしても部屋に
DOS マシンが欲しかったのです。そこで売れ残って格安だった TERA DRIVE を友達が手に入れてくれました。大学4年の頃の話で、研究もすでにやっていましたので、TurboC
が研究のためのプログラミングに役立ってくれました。息抜きに「SONIC THE HEDGEHOG」と「VirtuaRacing」で遊びました。CPU
が i286 なので、余生の送らせ方に悩んでいます。
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SUN Sparc Station2, IPX … これはもちろん自分のコンピュータではないのですが、その頃、研究室で大量のシミュレーションをこなす必要があることと、論文を
TeX で書くために SunOS に取り組んでから現在に至るまで、ずーっと UNIX ユーザです。PC-9801RA
や TERA DRIVE で作ったプログラムがそのまま動くように、TurboC のグラフィックルーチンである
BGI(Borland Graphics Interface) を X11 に移植したりしました。その X11 用の
BGI は、今では PostScript コードも吐いてくれます。数値シミュレーションの可視化には
BGI のような「描きなぐり指向」のグラフィックライブラリが向いていると思っています。
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Let's note … これも自分のパソコンではなく職場のですが、Linux を入れたり、JBuilder
でプログラミングしたり、今現在最も使っている「パソコン」です。もちろん、最も使っている「コンピュータ」は、SUN
のワークステーションですが…
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SUN Sparc Station5, Ultra1 … これも職場のワークステーションですが、特に、Sparc
Station 5/85MHz は偉いですね。現在ではかなり遅いマシンなのに健気に頑張っています。研究に疲れると、GNU,
X11, TeX などのフリーウェアのインストールやバグフィックス、改造に現実逃避したりします。でも、他の人の為にも役立つし、プログラミング技術の勉強にもなるから、それはそれでいいのです。
こう振り返ってみると、個人ではハードウェアやソフトウェアにほとんどお金を掛けていませんね。低機能なマシンを好んで使っているようにも見えます。それも、文字列処理や数値演算とそしてちょっとしたグラフィックスがプログラムできればそれでよかったからです。あまり、最新のハードウェアや市販のソフトが必要な使い方はしませんでした。市販のソフトといえば、大学の実験のレポート作成のために
Lotus1-2-3 を勉強したぐらいですが、もう忘れました。基本的にプログラミング言語とプログラミングが好きなので、ハードウェアとか
OS とかのこだわりはあまりないのですが、プログラミング環境として非常に使いにくい
Windows 系は筆者には向いていません。結果として、仕事では Solaris、仕事兼趣味では
Linux か FreeBSD なら非常に満足です。Mac では Rhapsody には興味があったんですけどね…
これまでプログラミングしてきた言語は、
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Hu-BASIC (X1, X1 turbo)
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N88-BASIC (PC-9801RA)
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FORTRAN77 (PC-9801RA)
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Small-C S-OS (X1 turbo)
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Turbo C/C++, Borland C/C++ (PC-9801RA, TERA DRIVE)
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Turbo Pascal (FM-R)
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LSI-C small model (TERA DRIVE)
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GNU C (SunOS, Solaris, Linux)
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PostScript Level 2 (GhostScript)
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Tcl/Tk (Solaris, Linux)
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Perl (Solaris, Linux)
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Java (Solaris, Windows)
などです。基本的に枯れた言語が好きで、今は、Java は早く仕様が固まって枯れて欲しいと願いつつ、相変わらず
C、Motif、X11 で数値計算に関するプログラミングや sh、Perl によるスクリプトプログラミングの日々です。
(1998/5/20現在)
Copyright 1998 (C) Taiji Yamada,
AIHARA Electrical Engineering Co., Ltd.